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インテック、IOWN Global Forumに参画し、
IOWN®構想の実現・普及を推進

インテック、IOWN Global Forumに参画し、
IOWN®構想の実現・普及を推進
~AI利用による大容量・低遅延化と低消費電力化、相反する課題解決を目指す~

TISインテックグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:疋田 秀三、以下:インテック)は、最先端の光技術などを使って豊かな社会を創るための次世代情報通信基盤構想であるIOWN®(Innovative Optical and Wireless Network)構想の実現・普及を目指したIOWN Global Forumに、2025月5月から参画したことを発表します。

インテックは、IOWN Global Forumでの活動を通じて、AIの利用による消費電力の爆発的増加やIT利用用途の高度化に伴うネットワークの高品質・大容量化へのニーズの高まりに対応するため、データセンター設備を高度化し、次世代ネットワークインフラを実現することにより、さまざまな社会課題の解決を目指します。

※ IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の詳細については、以下URLを参照ください。
https://group.ntt/jp/group/iown/

IOWN概念図IOWN概念図

※ 「IOWN®」、「Cognitive Foundation®」、「Digital Twin Computing®」は日本電信電話株式会社の商標または登録商標です。※ オールフォトニクス・ネットワーク(APN:All-Photonics Network)の詳細については、以下URLを参照ください。
 https://www.rd.ntt/iown/0002.html
※ デジタルツインコンピューティング(DTC:Digital Twin Computing)の詳細については、以下URLを参照ください。
 https://www.rd.ntt/iown/0003.html
※ コグニティブ・ファウンデーション(CF:Cognitive Foundation)の詳細については、以下URLを参照ください。
 https://www.rd.ntt/iown/0004.html

■参画に至った背景と目的

ChatGPTに代表されるAIの普及に伴い、消費電力の爆発的な増加による二酸化炭素排出量の増加への懸念や、遠隔医療や自動運転など、近い将来必要とされる社会課題の解決のためのネットワークの大容量化・低遅延化へのニーズが高まっています。
インテックは2012年に、首都圏・富山・大阪のデータセンターを一体運用する広域仮想クラウドサービス「EINS WAVE」を開始し、その後サービス網の自社閉域網化や広帯域化、セキュリティ機能の強化を進め、現在は「統合型セキュアネットワークサービス」として提供しています。この取り組みを通じて、NTTおよびNTTコミュニケーションズ株式会社(以下:NTT Com)と長年にわたり強固な協力関係を築いています。
これまで通信回線提供をはじめ、プラットフォーム間接続や協業拡大に向けた定期的な情報交換および意見交換を続けてきたパートナーであるNTT Comの協力のもと、両社の深い連携関係を背景に、IOWN Global Forumでの技術検討や標準化活動への寄与を強化し、革新的な通信インフラの構築を目指します。
今後は、富山市・高岡市のデータセンターや全国のネットワーク基盤の設備をIOWN構想に準拠させる形で対応し、インフラ事業における新たな価値創造や社会課題の解決を追求するとともに、IOWNを活用した事業化を検討していきます。

■今後の展望

インテックは、以下の3つのビジョンを掲げ、さまざまな社会課題の解決を目指していきます。

1. インテックのネットワーク基盤の光化

インテックのネットワークサービスを構成する全国のネットワーク基盤の光化をはじめ、将来的にはサービスを支えるサーバ機器の光化など、IOWN構想の中核技術であるAPNの仕様に準拠する範囲の拡大を可能な限り推進し、今後予想される電力消費の増加抑制と、それに伴う二酸化炭素排出量の削減(カーボンニュートラル)に貢献していきます。
将来的には、コグニティブ・ファウンデーション(CF:Cognitive Foundation)およびデジタルツインコンピューティング(DTC:Digital Twin Computing)の技術を活用し、ネットワークおよびサーバ機器の高度な運用管理基盤を構築します。具体的には、ネットワークやサーバの物理環境を正確に模擬したデジタルツイン上において、リアルタイムに収集される膨大なセンシングデータを、CFにより全体最適化されたICTリソースを用いたAI解析基盤での高度な分析や、異常検知やトラフィック予測、最適制御をリアルタイムかつ先進的に実行します。
この両技術の連携によって、物理的インフラの状態変化を即座に把握でき、仮想環境上で多様なシナリオ検証を通じて最適な運用策を導き出すことが可能となり、結果として、運用効率および安定性の向上に加え、電力消費の最適化を実現し、二酸化炭素排出削減やカーボンニュートラルの推進に大きく寄与できます。

2. IOWN(低遅延・大容量)をベースとする新しいユースケースの創出

インテックのネットワーク基盤を光化することで、専用設備が必要になるなど高コストであった遠隔地間の低遅延・大容量通信環境が比較的容易に提供できる可能性が高まります。
将来的には、CFにより全体最適化されたICTリソースを用いた大規模AI解析や高度な意思決定支援と、DTCによる現実世界の正確かつリアルタイムな仮想モデルの連携により、以下のような、単なる高速通信を超えた質の高いサービスや体験の実現が期待できます。

・遠隔医療:大容量かつ低遅延の映像・センサー情報を活用しつつ、医療現場の状態をデジタルツインでリアルタイムに把握し、AIが診断支援や手術支援を行うことによる、より安全かつ的確な遠隔手術・スマートファクトリー:物理設備のデジタルツイン上で生産ラインの最適化や障害予測をAIがリアルタイムで実行し、その指示が即座に現場に反映されることによる、人間の触感に近い精緻な作業の遠隔・オンライン化の高度化・eスポーツ:複数の遠隔会場間で公平かつ遅延の少ない対戦環境が提供されるだけでなく、プレイヤーの動作や心理状態をデジタルツインとAIで分析し、新たな戦略支援や観戦者体験の拡張・遠隔コンサート:演奏者や観客の動きや環境をリアルタイムにデジタルツイン化し、AIによる演出最適化を融合させることで、場所にとらわれない同等もしくはそれ以上の臨場感と没入感を伴う音楽体験

IOWNを基盤とした低遅延・大容量通信と、CFおよびDTCの高度な連携により、多様な分野でのユースケース実証の敷居が大幅に下がり、社会や産業のデジタル変革を加速させる新たな価値創出が期待できます。

3. コンピューティング基盤の分散

AIデータセンターには以下の課題があります。

・消費電力が大きいGPUが大量に必要で、さらにGPU同士を低遅延かつ大容量のネットワークで相互接続する必要があり、設備間の距離が離れることによるネットワーク回線のコストが非常に高くなっていく懸念・大都市圏における電力負荷の集中が問題となっており、負荷の分散が求められること

インテックのネットワーク基盤の光化により遠隔地間で低遅延・大容量の通信環境が比較的容易に提供できるようになれば、これまで大都市圏に集積が進んでいたAIデータセンターを地方で展開する可能性が生まれ、地元経済の活性化が期待できます。
将来的には、CFとDTCの技術を組み合わせることで、単なる高性能で低遅延な通信環境の提供にとどまらず、分散したデータセンターの運用を知能的に最適化し、リアルタイムで物理空間と仮想空間の状況を連携・反映させながらリソース配分や故障予測、エネルギー消費の最小化を実現するなど、持続可能なスマート社会の基盤構築に大きく寄与すると期待されます。

<IOWN構想の実現で期待される変革のイメージ>IOWN構想の実現で期待される変革のイメージ

記事全文はインテック公式サイトをご覧ください。
https://www.intec.co.jp/news/2025/0530_1.html

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