導入の背景
問い合わせ業務および請求書再発行の効率化
コープ東北サンネット事業連合
システム部 部長補佐 次長
横井 圭史氏
東北地域の生協の連帯を通じて組合員の豊かなくらしの実現を追及しているコープ東北サンネット事業連合は、東北6県11生協の会員生協があり多くの人が生協に加入し組合員になっている。組合員に一ヶ月に40万枚のご利用明細兼請求書(以下、請求書)を発行しており、発行翌日から口座振替されるまでの間に再発行依頼や多くの問い合わせがよせられる。組合員からの請求書再発行および問い合わせ業務の効率化を実現するために、2013年に導入を決めたのが快速サーチャーGXである。
「請求書を検索する仕組みはありましたが、組合員に配布する資料と異なるイメージで保管していました。そのため組合員から問い合わせがあった場合、請求書に記載してある文書内容を確認してから対応する必要があり、すぐに回答できないケースが多く非常に困っていました。(コープ東北サンネット事業連合 システム部 部長補佐 次長 横井 圭史氏)」
また、組合員に発行した請求書は、再発行の依頼がよせられることがある。しかし、請求書の印刷は印刷会社に委託しているため、すぐに依頼するのではなく、ある程度まとまった段階で再印刷の依頼をしていた。そのため組合員に対してタイムリーな請求書の再発行ができていなかったという。
「請求書再発行の対応として、自社のプリンタで印刷しようと試みました。印刷会社に提供している請求書のPDFファイルに対して対象の組合員コードで検索すると90分以上の時間がかかったため、自社でPDFファイルを印刷するという運用は効率的ではないと判断しました。そこでスピーディーに検索ができ、印刷可能な仕組みがないかを検討し始めました。(横井氏)」
製品選定にあたっては数社の電子帳票システムを検討したという。
「いくつか電子帳票システムを検討しましたが、製品として望んでいたポイントとしては3つありました。一つ目は印刷用PDFファイルをそのまま取り込めて閲覧、検索、印刷が可能であること。二つ目は完全WEBの仕組みであること。三つ目は基幹システムから出力されるデータを簡単に取り込めること。この望んでいた3つのポイントを満たしていたのが快速サーチャーGXでした。(横井氏)」
導入後の評価
組合員に対するサービス向上を実現
経理部 組合員課 課長
金子 孝氏
組合員からの問い合わせは専任8名で対応している。問い合わせが多い場合は、専任ではない事務員も対応をおこなっており、全体で40名ぐらいが快速サーチャーGXを利用して問い合わせ業務の運用をおこなっている。
「快速サーチャーGX導入後、組合員さんと同じ資料を見ながら問い合わせ対応ができるので、とても安心感があります。(みやぎ生協協同組合 経理部 組合員課 課長 金子 孝氏)」
請求書に関しては、単月だけでなく、過去に遡って問い合わせをもらうことも多いという。
「組合員コードを検索のキーワードとして過去分の帳票を全部まとめて検索できるため、非常に効果的に利用しています。(金子氏)」
再発行の依頼があった場合も、印刷物と同じものを取り込んでいるためその日のうちにすぐ発送が可能になった。
「組合員に対して、いかにスピーディーに対応できるかがとても重要です。時間がかかると信頼感もなくなってしまいます。(金子氏)」組合員に対する問い合わせおよび請求書の再発行業務で快速サーチャーGXが非常に役立っている。
今後の展望
帳票公開基盤としてさらなる電子化の推進
コープ東北サンネット事業連合 システム部
開発課
狩野 裕氏
請求書を電子化し組合員からの問い合わせや請求書再発行の依頼に対して、スピーディな対応を実現する環境が整った。今後、再発行依頼の多い通知書や問い合わせの多い手書き文書の電子化も図り、管理帳票を増やしていきたいという。
「紙の帳票を削減、若しくは出力しないで業務が行えるシステムを作り、運用コストの削減を目指していきたいと考えています。また、快速サーチャーGXを利用して帳票電子化の共通基盤をつくることで、どの会員生協でも組合員に対して同じサービスレベルを維持できるようにしたいし、しなければならないと考えています。(コープ東北サンネット事業連合システム部 開発課 狩野 裕氏)」
今後ますます快速サーチャーGXを帳票公開の基盤として利用範囲を拡大していき、業務効率の向上およびコスト削減を目指す予定である。
※快速サーチャーはインテックの登録商標です。また記載されている会社名、商品名、ロゴは各社の登録商標または商標です。
※記載されている情報は制作当時(2013年9月)のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性がありますことをご了承ください。
お客様プロフィール
お客様名 | 生活協同組合連合会 コープ東北サンネット事業連合 |
所在地 | 仙台市泉区八乙女4丁目2番地の2 |
理事長兼 専務理事 |
宮本 弘 (みやぎ生協専務理事) |
出資金 | 1, 100万円 |
供給高 | 872億63百万円 |
職員数 | 191名 |
加盟団体 | 日本生活協同組合連合会 |
ホームページ | https://www.tohoku.coop/ |
コープ東北サンネット事業連合は、1990年6月、いわて生協、生協共立社、みやぎ生協が、今後の東北3県の事業連帯のあり方について話し合いを開始して以来、1995年2月に設立し、現在では、東北6県11生協が東北地域の生協の連帯を通じ組合員の豊かなくらしの実現を追求しています。 (共同事業)1.商品の共同開発、共同仕入れ 2.共同購入、店舗、サービス事業等のシステムの共同開発と、運営ノウハウの共有 3.店舗開発の調査・設計監理 4.経理計算システムの一元化 これらのことを積極的に推進することが、東北地方と全国の生協運動の強化・発展に貢献する道であることを確信しています。サンネット事業連合名前の由来!!「サン」は「太陽」のように明るいイメージ。ネットはネットワークの略で、手をつなぎ合う「協同・連帯」を意味します。 |
みやぎ生活協同組合様
お客様名 | みやぎ生活協同組合 |
所在地 | 仙台市泉区八乙女4丁目2番地の2 |
設立 | 1982年3月21日 |
理事長 | 齋藤 昭子 |
出資金 | 230億円3,985万9,800円 |
組合員数 | 660,768人 |
事業高 | 1,019億6,913万2,385円 |
職員数 | 正規職員:851名 パートアルバイト職員:5,770名 |
ホームページ | https://www.miyagi.coop/ |
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