導入事例

武内プレス工業株式会社様

掲載月:2015年7月

ログの可視化は普段からの情報収集、部門長との会話がキーになる!
武内プレス工業が取り組んだ統合ログ管理とは?

業務効率向上運用負荷軽減

包装容器の総合メーカーであり、アルミ加工技術を元にしたアルミチューブ、アルミエアゾール缶、フェルト缶において業界トップシェアを誇る武内プレス工業。様々な特許を取得し、常に新しい物を追求している武内プレス工業が選択したのは、LanScope Catとの親和性が高い快速サーチャーログレビ。Lotus Notesのユーザでもある同社はLanScope CatとLotus Notesのアクセスログを快速サーチャーログレビで管理、分析するために快速サーチャーログレビによる統合ログ管理に取り組んでいます。

導入の背景

守るべきは未公開の技術・製品情報

管理本部 システム室 室長 寺﨑 浩信氏管理本部 システム室
室長
寺﨑 浩信氏

包装容器の総合メーカーであり、アルミ加工技術を元にしたアルミチューブ、アルミエアゾール缶、フェルト缶において 業界トップシェアを誇る武内プレス工業。富山県で1873年(明治6年)に創業、1901年(明治34年)から1世紀にわたってアルミ製の容器を開発、
販売し続けてきた。武内プレス工業の歴史=日本のアルミ容器の歴史と言われるほどアルミ加 工技術において他社の追随を許さない高い技術力を持ち、これまでにも様々な特許を取得、常識にとらわれない「新しい物」を常に追求してきた。そうした歴史、技術を持つ同社が守るべき情報資産は、まだ世の中にでていない「アルミ缶」 に関する最新機密情報であり、セキュリティ対策をより確実に行うためにクライアントにおける操作ログ取得製品として LanScope Catを全社導入した。

「2003年頃に従業員用のPCを大量に増やしたため何らかの管理をする必要性に迫られていました。各工場におけるPCの最適な配置を行う目的と、情報漏洩が起きてはならないというセキュリティ対策という2つの目的です。その二点をクリアするために、IT資産管理、クライアントPCのログ取得の両方が可能なLanScope Catを導入しました。」同社の顧客に製品を採用してもらうためには、製品開発中でまだ世の中にでていない形状の缶、図面、CADで作成したデータなどを、営業担当者がPowerPointを使ってプレゼンテーションする必要がある。そのためにはどうしても最新機密情報を社外に持ち出さざるを得ない。機密情報は社内の共有ストレージにのみ保存しているか、USBメモリやMOなどの外部媒体に不正に書き込んでいないかなど、情報漏洩に関連するキーワードを軸にログの検索を行ってきた。だが管理者としての寺﨑氏を悩ませたものは、大量のCSVファイルからのキーワード抽出作業とレポーティングである。「特に当社で抽出したいのは機密情報にアクセスした社員の特定なので、抽出作業を繰り返し行う必要があります。Webコンソールのレポート情報は統計的なものが多く、特定キーワードを含むレコードを抽出するという分析には不向きでした。そうした現状を改善すべく、検索とログの見やすさに定評のある快速サーチャーログレビ(以下ログレビ)の導入を決定しました。課題となっていたキーワードの抽出作業、レポート作成時間は飛躍的に向上し、これまで1週間かかっていた時間は約1時間になり、労務費削減、業務効率化という観点でも高い導入効果がありました。」

導入後の評価

ログを可視化させるには部門長との会話が重要

ログレビを利用するタイミングはLanScope Catから送信されるアラームを受け取った時であり、普段とは明らかに送信されるアラームの数が多い、ファイル書き込みのアラームが多いなど、気になった時に検索することが多いという。「様々な業務を行っている関係上、ログだけを注視することもできないので、週に一回は気になったアラームの内容を元にログレビで検索しています。社員毎、部所毎、特定キーワードだけ含むレコードを抽出するといった作業がとても簡単になりました。ログをグラフ化してから気になったところだけドリルダウンして詳細を確認するといったこともできるので大変便利です。」寺﨑氏がログを検索する効率的な方法は、普段の社員の仕事ぶりに関する情報をできるだけ多く収集することだという。「PCの設置や設定変更など様々な部門に行った際、PCを設置したのにあんまり利用していないみたいだといった部門長との何気ない会話の中で出てくるキーワードは非常に重要です。PCの再配置や情報資産に対するリテラシが守られているかどうかなど、そうした社員の情報をもっているといないのとではログの検索の仕方に大きな違いがでてきます。全社員分のログを一つずつ検索するのは現実的に無理なので、定期的なレポートのチェックに加え、普段からの情報収集とログを検索してみるという習慣付けが未然に漏洩事故を防ぐコツだと思います。」

今後の展望

Lotus NotesとLanScopeのログを統合管理

ログレビを導入し、ログはいつでもチェックできる環境が整ったが、今後対策が急務なのはLotus Notesに蓄積された情報へのアクセスログとLanScope Catのログとの突合と統合ログ管理である。同社は1997年にLotus Notesを導入、10年以上にわたって紙での保管ではなくLotus Notes上に情報を蓄積するという運用を行っている。売上情報、得意先情報、仕入先情報、製品情報、マスタ情報など、同社が過去何年にもわたって蓄積してきた重要情報がNotes DBの大半を占めている。Access Control List(ACL)により社員毎にアクセス制御を行っているものの、Lotus Notesの標準機能ではデータベースに対するRead、Writeといった接続ログのみしか取得できず、どの情報に誰がアクセスしたのかのログを取得することができない。同社ではサードパーティ製品を導入しログの取得は行っており、今後はログレビにLotus Notesのアクセスログも取り込み、LanScope Catのログと突合しさらに詳細な操作記録を分析する予定である。「LanScope Catのログをチェックしていて、この時間にNotesを起動した、Notesを何時間利用した、という情報までは分かりますが、一番知りたいその先の行動がLanScope CatからもLotus Notesからも読み取ることができません。Lotus Notes DBへのアクセスログ取得は行っていますので、あとはログレビに取り込むだけで突合ができるようになります。そうすることで、“どの社員がいつPCを起動しネットワークにログイン、だれにメールを送って、Notes上のどのデータベースのどの情報にアクセスし何を行ったか”ということがログレビのタイムラインビューで確認できるようになります。当社にとっての統合ログ管理はLotusNotesのログを取り込んでからが本当の始まりだと思っています。」

掲載内容は、2015年7月現在のものです。

お客様プロフィール

お客様名 武内プレス工業株式会社
本社所在地 富山県富山市上赤江町1-10-1
創業 1873(明治6)年
資本金 10億1,000万円
代表取締役社長 武内 繁和
従業員数 791人
事業内容 エアゾール缶、アルミチューブ、ラミネートチューブ、樹脂チューブ、飲料缶、フェルト缶
(2010年4月1日現在)
当社は明治6年の創業から今日に至るまで 包装容器の総合メーカーとして様々なアルミ容器を製品化し、アルミエアゾール缶、 アルミチューブ、フェルト缶では、国内トップのシェアを誇っております。その高シェアの背景にあるのが製品企画力と技術力で、当社工場では、生産設備の設計から据え付けまで殆どを社内の技術スタッフが受け持っております。また特許出願することにより成功した事例も数多くございます。近年では小型のペットボトル飲料が大きな売れ行きになっていることに着目し、ネジ付きアルミ飲料缶の開発に着手、2000年5月にオールアルミのネジ付きアルミ缶を完成いたしました。現在では大手飲料メーカー様にも採用いただき、エコ、リサイクルといった観点で注目頂いております。今後も当社ならではの独創的な製品開発を行って参ります。
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