導入事例
日本調剤株式会社様
掲載月:2015年7月
効率的なログ管理を実施するためには目的に応じたツールの使い分けが重要。
長期にわたるログ調査の作業負荷軽減に成功した日本調剤の選択とは?
業務効率向上運用負荷軽減
導入したサービス
1980年に北海道札幌市にて創業以来、一貫して「日本全国に、医師と薬剤師双方が専門家として患者さまの健康管理にあたる『医薬分業』を広める」ことを理念に掲げて、調剤薬局をチェーン展開している日本調剤は、内部統制への対応からトレーサビリティ確保のためのツールとして導入したLanScope Catのログの調査・分析に課題を持っていました。4000台を超えるPCの操作ログを目的に応じて高速検索するという要件で2012年夏に大塚商会が提案する快速サーチャーLogReviの採用を決定しました。導入後はログの調査・分析にとどまらず効率的なモニタリングのツールとして活用しています。
導入の背景
トレーサビリティ確保のためのログ調査
システム部
小宮 尚之氏
1980年に北海道札幌市にて創業以来、一貫して「日本全国に、医師と薬剤師双方が専門家として患者さまの健康管理にあたる『医薬分業』を広める」ことを理念に掲げて、調剤薬局をチェーン展開している日本調剤。内部統制への対応からトレーサビリティ確保のためのツールとして、2008年、すでに導入していたLanScope Catをバージョンアップ、サーバを再構築した。以来、4000台以上のPCの操作ログを取得し続けている。
2012年夏に快速サーチャーLogReviの採用を決定した経緯を日本調剤システム部、提案・構築を担当した大塚商会、双方に話を聞いた。
直接のきっかけとなったのは約4年分保管されているLanScope Catのログを調査する必要があったことだ。「一昨年に長期間の操作を対象とする調査を依頼されました。保管されているログはすべてCSVファイルで保存されており、対象となるログデータが非常に大量であったため、調査が完了するまでに相当の時間を要しました。また、同様の依頼が複数回あったこと、調査の性質上対応する担当者が限定されることから、短時間で効率よくログを調査する方策の検討が必要であると感じ、提案を依頼しました。」(日本調剤:小宮氏)
この提案依頼に応えたのが数多くのLanScope Cat導入実績を持ち、日本調剤の構築を担当した大塚商会である。「4000台のPCが対象なので1日あたり相当な量のログが出力されます。調査については弊社もお手伝いさせていただきましたが、ファイル数も多く非常に大変な作業でお客様も非常にお困りの様子でした。
その頃、インテックの営業さんからちょうどタイミングよくログレビの紹介をいただきまして、LanScope Catとの親和性が高い点、高速で簡単に操作できる検索機能を持っている点など、日本調剤さまの課題を一気に解決できる製品だと思いすぐにご提案いたしましたところ即決で採用いただきました。導入は弊社で実施しましたがLanScope Catとのインターフェースが用意されていたため非常に短納期で実装できました。」(大塚商会:原嶋氏)
導入後の評価
効率化の決め手はツールの使い分け
OSMソリューション課
原嶋 孝一氏
ログレビには多くの機能があるが、期待以上の効果をあげているのはやはりログの調査で頻繁に利用する検索機能である。「一番ありがたいのは検索スピードの速さです。これまでは調査依頼を受けてから10営業日ほどかかりっきりになっていましたが、ログレビを使えばぱっぱっとその日のうちに対応できてしまう。また、こういった調査依頼には追加の調査依頼を受けるケースが多いのですが、そういった依頼にすぐに対応できるのも助かっています。今ではログレビがあればどんな依頼にも対応できる、という安心感があります。」(日本調剤:小宮氏)
効率的なログの検索、分析には対象となるログの量はもちろん、検索・分析を実施する目的によって柔軟にツールを替えることだという。「LanScope Cat自体にも、もちろんログを検索する機能はあります。たとえば昨日のログだけを見たいという話であれば対象のログの量が少ないので、LanScope Catの検索機能で十分対応できます。日本調剤さまのようにPC数千台が対象といった規模の大きい場合で、長期間のログをまとめて参照したいといった場合はログレビを提案するのが一番だと思っています。LanScope Catの機能とログレビの機能をうまく使い分けていただくことが効率化のポイントです。また、ログレビにはLanScope Cat用にレポートのテンプレートが非常に豊富に用意されていて柔軟にカスタマイズも可能となっていますので、LanScope CatのWebコンソールのみでは対応が難しいお客様のご要望にも簡単に対応できる点も助かっています。」(大塚商会:原嶋氏)
今後の展望
活用は単純なモニタリングにとどめない
システム部
中村 信之氏
「ログレビの活用という点においては、LanScope Catのログのみならず、その他のログも取り込んで更なるトレーサビリティの強化を考えています。例をあげると、プリントや入退室、アプリケーション等各種の操作ログを取り込むこと。更にはこれら複数のログを統合し、相互に分析出来れば、とも考えています。ログレビを活用することで、導入前は非常に困難であったことも容易に実現できるのではないかと期待しています。」(日本調剤:小宮氏)
また、今後さまざまなセキュリティ対策を実施するにあたって、ログレビの活用シーンは多々想定されるという。「例えば全社でWebのフィルタリングを実施するとしても、当社の場合医療用語などを扱うため一般的な企業で実施するフィルタリングをそのまま適用すると業務上必要なサイトが参照できなくなってしまうことが想定されます。患者さまの対応をする薬局のPCでそのようなことがあってはならないため、事前の調査をしっかりおこなうことが重要です。こういったケースでは、ログレビを使ってログを分析すれば、簡単に調査結果をまとめることができます。何か新しいことを始めるにあたっての調査はログレビを利用することにより迅速な対応が可能だと思っています。」(日本調剤:中村氏)
掲載内容は、2015年7月現在のものです。
お客様プロフィール
お客様名 | 日本調剤株式会社 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 グラントウキョウノースタワー37階 |
創業 | 1980年3月 |
資本金 | 39億5302万円 |
代表取締役社長 | 三津原 博 |
従業員数 | 2,304名 |
事業内容 | 保険調剤薬局チェーンの経営 |
ホームページ | http://www.nicho.co.jp(2012年3月現在) |
1980年(昭和55年)に北海道札幌市にて創業以来、一貫して「日本全国に、医師と薬剤師双方が専門家として患者さまの健康管理にあたる『医薬分業』を広める」ことを理念に掲げて、調剤薬局のチェーン展開に注力してまいりました。現在では日本全国に14支店体制を持ち、北は北海道・稚内から南は九州・沖縄・那覇まで調剤薬局企業として唯一、全都道府県で調剤薬局を展開しております。平成18年には東京証券取引所市場第1部へ上場を果たし、名実ともに日本の調剤薬局業界のリーディング企業へと成長してまいりました。また、グループ会社に、今、医療の世界で最も話題となっているジェネリック医薬品(後発医薬品)の製造販売を行う「日本ジェネリック株式会社」や、薬剤師や医師、看護師等の医療人に特化した人材サービスの子会社「株式会社メディカルリソース」、当社グループで培った情報資源を活用し、研究・調査、政策への提言を行う「株式会社日本医薬総合研究所」などがあり、国民の健康維持に貢献し、患者さまにとっての最適な医療サービスの提供企業グループとして、企業価値を向上させていこうとしております。 |