導入事例
鹿島建物総合管理株式会社様
掲載月:2025年6月
「LogRevi」による高速検索で長年蓄積されたファイルサーバのアクセスログ分析を大幅短縮
セキュリティだけでなく勤怠管理にも活用
業務効率向上運用負荷軽減セキュリティ対策
導入したサービス
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資料ダウンロードページへ鹿島建設のグループ企業である鹿島建物総合管理株式会社は、全国で2800棟以上の建物を管理しており、一般的な建物に加え、美術館や博物館などの施設管理も手掛けています。同社は、ファイルサーバのアクセスログ分析などを効率化するため、統合ログ管理ソフトウェア「LogRevi 」を導入しました。本稿では、事務本部 I CTソリューション部 専任部長の田中宏隆氏(写真左)と同グループ長の杉田光氏(写真右)に、LogRevi の導入効果と活用方法についてお話を伺いました。

蓄積された膨大なログの分析に人手と時間を掛けたくない

LogReviを導入するに至った背景についてお聞かせください。
杉田:長期にわたり蓄積されたファイルサーバのアクセスログが膨大であり、有効に活用できていないという課題がありました。ログ分析に時間を要する上、不正アクセスを追跡することが困難であったため、統合ログ管理ソフトウェア「LogRevi 」の導入を検討しました。
LogRevi導入前は、どのように運用されていたのでしょうか。
杉田:人的な方法で膨大なログから必要な情報を絞り込み、確認を行うという状況でした。プログラムによる自動化や、Excelのマクロを用いた抽出なども試みましたが、ログ量が膨大であったため、いずれも断念しました。
田中:そのような状況の中、トライ&エラーでも解決の見込みがあるならばと、LogReviの導入を検討することになりました。
LogReviを知ったきっかけと、重要視した点は何でしたか。
杉田:検索速度を重視してソリューションを探していたところ、インテックのサイトで具体的な導入効果を知り、決めました。
田中:重要なのは、膨大なデータをいかに活用できるかです。インシデント発生時の対応において、1週間後に回答を得られるのでは意味がありません。そのため、短時間で解決策を導き出せるツールであれば、コストをかけても導入する価値があると考えました。
課題解決に向けた提案により円滑な導入を実現

LogRevi導入前に、インテックからの提案はありましたか。
田中:当社の要望をインテックに伝えたところ、非常に真摯な対応で回答を頂き、実現可能であると判断しました。
導入は円滑に進みましたか。
杉田:スケジュールの遅延やトラブルはなく、当初の想定通りに導入が完了しました。設定パラメータの決定において、一般的な情報のみを提供するベンダーが多い中、インテックは「貴社にはこのような課題があるため、このように設定するのが最適です」という、具体的な提案をしてくださったので、大変助かりました。
田中:インテックは、システムの稼働開始まで親身にサポートし、導入後の運用を全面的に任せるのではなく、実際にシステムを使いこなせるようになるまで支援してくれました。
導入開始から利用まで、どのくらいの期間を要しましたか。
杉田:およそ2、3カ月です。導入期間中も、新たな課題について相談に乗っていただいたり、導入後の運用に関する説明会を開催していただいたりと、インテックにはLogReviを十分に活用してもらおうという姿勢が感じられました。
期待を上回る検索速度
今後はデイリー対応を目指したい
LogReviを導入してから、どのように活用されていますか。
杉田:主な用途は、導入前の課題であったファイルサーバへのアクセス分析です。加えて、サーバ容量増加に伴うデータ削除の必要が生じた際には、容量を圧迫している箇所や、最も使用量の多いユーザーなどを特定するための分析にも活用しています。
LogReviを導入したことでどのような効果が得られましたか。
杉田:従来は、ログ分析作業が担当者に依存しており、引き継ぎが困難な状況でしたが、LogRevi のUI は使いやすく、手順を習得すれば誰でも利用できるため、属人化を解消できました。
課題となっていた検索速度についてはいかがですか。
杉田:検索速度は、当初の期待を大幅に上回るものでした。導入から6年が経過し、ログは増加し続けていますが、速度は低下していません。ログが増加すれば速度も低下すると予想していましたが、速度低下は感じられず、期待以上の効果が得られています。
田中:例えば、データへのアクセス権設定を誤った場合でも、LogReviを使用すれば、誰がそのデータにアクセスし、データが安全であったかどうかを迅速に確認できます。これは、セキュリティの観点からも非常に大きな効果です。
「行動管理レポート」オプションを追加した理由についてお聞かせください。
杉田:労働基準法の改正により、正確な勤務状況の把握と超過勤務の抑制が求められるようになったため、当社でも従業員の勤務状況を正確に把握する必要が生じました。
田中:人事部の勤怠管理システムでは、従業員が入力したデータが正確であるという客観的な裏付けがありませんでした。しかし、PCの起動からシャットダウンまでの記録と照合することで、データの正確性を証明でき、サービス残業の有無も把握できます。このような目的で、オプション機能の導入を決定しました。
杉田:PCの使用時間ログは、単に蓄積しているだけでは活用できず、分析や集計には人的な作業が必要となります。そこで、「働き方可視化ダッシュボード」オプションも導入し、勤務状況を数値化し、勤怠情報とPCログを並べて表示することで、両者の差異を一目で確認できるようにしました。これにより、大幅な時間短縮と業務効率化が実現しました。また、複数部門での同時利用を可能にするため、「検索システム同時接続ライセンス」も導入しています。

LogReviの働き方可視化ダッシュボードは、組織・個人単位に労務管理に関する評価軸で数値化を行 い、どの組織・個人の就労状況に問題点・改善点があるのか気付きを提供します。
人事部門において特に効果があったということでしょうか。
杉田:従来は、人事部門から当部署に依頼があり、集計に1、2日を要していた情報が、LogRevi導入後はわずか5分で確認できるようになりました。これにより、人事部門自身で確認作業を行えるようになり、当部署の負担も軽減されました。
LogReviを使って今後さらに改善したい点はありますか。
杉田:現在の勤怠チェックの頻度は月1回であるため、リアルタイムでのログ更新と、それに基づく迅速な情報提供を実現したいと考えています。
田中:最終的な目標は、前日のデータを基に、「正確性」や「修正の必要性」などを判断できるような、デイリー処理の実現です。
同様の課題を抱える企業へ何かアドバイスはありますか。
杉田:勤怠管理のみであれば、勤怠管理システムで完結できますが、勤怠実績の正確な把握に対応していないシステムも存在します。LogRevi であれば、時間とコストを抑制しつつ、効果的な勤怠管理が可能です。導入期間やコストが課題となっている企業にとって、非常に有効なソリューションであると考えます。
インテックへの期待や要望はありますか。
杉田:導入後も、定期的に利用状況などを確認していただき、そのおかげで可視化オプションの存在を知ることができ、大変助かりました。今後も、有益な情報提供や、相談に乗っていただけることを期待しています。
掲載内容は、2025年4月現在のものです。
お客様プロフィール
お客様名 | 鹿島建物総合管理株式会社 |
本社所在地 | 東京都中央区 |
ホームページ | https://www.kajima-tatemono.com/ |
事業内容 | 鹿島建物は、スーパーゼネコン鹿島建設のグループ企業として1985年に設立されました。鹿島建設が手掛けた建物を中心に、全国2800棟以上の管理実績があります。建物のライフサイクル全体を見据え、維持管理(設備・清掃・警備)、中長期修繕計画、リニューアル、PM・FMまで、総合的なマネジメントをワンストップで提供。省エネやBCP対策にも対応し、お客様のニーズに合わせた価値を創造します。2025年12月に創立40周年を迎える当社は、これからも建物の安全・安心・快適を追求し、時代に合った最適なソリューションを提供してまいります。 |